令和3年度 工組の活動
令和3年度 社員研修会を開催
と き: 令和4年3月24日 13:30〜15:55
ところ: 島根県生コンクリート工業組合 第1研修室
参加者: 32名
1.令和3年度全国統一品質管理監査の結果について
事務局より令和3年度全国統一品質管理監査報告書を用いて報告を行った。
2.モラル向上について 〜ユーザーへのアンケート調査及び現場パトロール報告から〜
:総務委員 永井 武彦 氏
令和3年度も11月をモラル向上月間としユーザーへのアンケート調査を実施し、62名の方から回答頂いた。生コン車の安全対策は過去5年で最も高くなった。全生連で注意喚起のポスターやステッカーを作成されており工組から工場へ配布しているので、安全意識の高揚にお役立ていただきたい。電話応対、運転手、試験係、営業係の応対は地区によって結果が異なる。
各地区で確認し改善の検討をお願いする。生コンの品質については生命線であるので、今後も向上に努めていただきたい。品質管理監査制度の認知度は昨年度とほぼ同じであった。
コロナ対策により令和2年度・3年度と産・官の立会が中止されていることも関係しているかもしれない。現場パトロールは協同組合・組合員工場で実施頂いた。名札の着用を徹底していない地区、工場には改善をお願いする。引き続き生コンの品質向上、技術力の向上に努め、また働き方改革やSDGsにも積極的に取り組んでいくことが求められると考える。生コン業界として、多方面から地域社会の発展に貢献していきたい。
3.講 演 「死なないヤマタノヲロチ」:
島根県立古代出雲歴史博物館 専門学芸員 岡 宏三 氏
スサノヲは、実は産まれながらにして親に疎まれわざわいをもたらす呪われた存在であった。親に追い出され高天原からも追い出されるが、地上世界では勇猛性をプラスに発揮してヲロチを退治する。一方、ヲロチは普通のヘビと異なる不思議な形をしたヘビで、絶大な力を持つ。ヲロチ退治が描かれた絵はいくつかあるが、よく見ると不思議な点があることに気付く。川の中に酒溜めがあったり、嵐の中で戦っていたり、櫛に変化しているはずのイナタヒメが近くにてその前になぜか巻物があったりする。神話とは異なっている。書物でもヲロチ退治が様々に変化している。ヲロチが『古今和歌集注』では「鬼」、『古今和歌集序聞書(三流抄)』では海に住む「龍」となっている。ヲロチの退治方法も『秘神抄』ではモグサでイナタヒメの人形を作り酒に油を混ぜ、さらに『天淵八叉大蛇記』では人形に硫黄と種火を仕込み酒には麻油を混ぜるなど、手がこんでいる。絵の不思議について、八岐ヲロチ退治と設定が似ている『さよ姫(竹生島の本地)』伝説がある。この伝説では、池に住む大蛇の生贄にされた娘が、嵐の起きる中で大蛇を前に法華経を読み上げる。これを参考にした結果、嵐の場面や巻物が絵に加わったと考えられる。よく知っているつもりのものでも、改めて読み返し辿っていくと意外な再発見がある。
その後も草薙の太刀とヲロチの話は続いていく。ヤマトタケルが伊吹山で宝剣を奪おうとしたヲロチを蹴り殺すが毒気にあたって亡くなり剣は熱田神宮に祀られる、大蛇の霊は蒙古となって襲来し仲哀天皇が崩御される、道行(に化身したヲロチ)が剣を奪うが溺れ死に剣は熱田に戻る、ヲロチは安徳天皇となって霊剣を奪い返し水底に沈んだ、ヲロチは伊吹山に帰り伊吹大明神とよばれ祀られる…。出雲でもしつこいヲロチである。落雷で倒れた大木の中に大蛇が焼け死んでいてヲロチの子どもだろうと噂した、鉄築地の草刈り中嵐となり大木が流れてきて大蛇となりヲロチの亡霊かと領主は言った、八頭坂の両側に一面に生える葛をヲロチの子どもだろうと人々は言っている…。かつてヤマタノヲロチとは、社会情勢が不安定になるたびに記憶が呼び起こされる悪鬼悪霊の中でも最大級の存在であった。そして過去のものでなく、今も何かあると襲ってくる存在として語り継がれている。現在でも神楽で演じられており、決して絶えているものではないのである。
令和3年度 第2回技術委員会を開催
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- と き:
- 令和4年3月18日 10:30〜12:00
- ところ:
- 島根県生コンクリート工業組合
会議室
- 出席者:
- 委員7名、事務局2名
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《報告事項》
- 1.
- 全生連及び中国地区本部 技術委員会の報告
- 2.
- 令和3年度 技術委員会の活動報告
- 3.
- コンクリート舗装要望活動の報告
《審議事項》
- 1.
- 令和4年度 技術委員会の活動計画について
- 2.
- 受験講習会について
- 3.
- 技術研修会について
- 4.
- ミキサー車運転業務従事者研修会について
- 5.
- 安全データシート(SDS)改訂準備について
- 6.
- 共同試験場からのお知らせ
《その他》
- 1.
- 令和4年度第1回技術委員会の開催日について
- 2.
- 各地区の状況報告
- 3.
- その他
について報告、審議した。
令和3年度 第2回共同事業委員会を開催
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- と き:
- 令和4年3月11日 10:30〜12:00
- ところ:
- 島根県生コンクリート工業組合
会議室
- 出席者:
- 理事長、委員長、外4名、事務局2名
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《報告事項》
- 1.
- 全生連及び中国地区本部の共同事業委員会の報告
- 2.
- 令和3年度 共同事業委員会の活動報告
- 3.
- 生コンの出荷量について
- 4.
- 構造改革事業(集約化促進)の報告
- 5.
- 資材価格の動向報告
- 6.
- 生コン価格表の改定状況について
《審議事項》
- 1.
- 令和4年度共同事業委員会の活動計画について
- 2.
- 要望活動について
《その他》
- 1.
- 令和3年度
マーク使用承認取消し事例
- 2.
- 各地区の状況報告
- 3.
- その他
について報告、審議した。
令和3年度 経営者セミナーを開催
と き: 令和4年3月1日 14:00〜16:20
ところ: ニューウェルシティ出雲
参加者: 46名
1.令和3年度品質管理監査優良工場の表彰
高田島根県品質管理監査会議議長より令和3年度全国統一品質管理監査で優良と認められた22工場の表彰を行った。
令和3年度優良工場: 安来小野田レミコン(株)(旧:伯雲レミコン(株))、(株)中海麻生生コン、中国菱光(株) 松江工場、松江宇部共同生コン(株)、(株)加藤商事、(株)大芦生コン、島根中央生コン(株)、出雲ミックス(株)、(有)協同商事 出雲工場、仁多生コン(株)、森島建設(株) 生コン工場、(株)雲南共同生コン生産会社 第1工場、飯古建設(有) 生コン工場、徳畑建設(株) 生コン工場、邑南共同生コン(株) 因原工場、邑南共同生コン(株) 瑞穂工場、大田生コンクリート(株) 波根工場、三瓶生コン(株)、(株)サンレミコン、河野建設(株) 乙原生コンクリート工場、(有)西部レミコン、中国コンクリート製品工業(株) 本社工場。
2.令和3年度全国統一品質管理監査合格証の交付
高田島根県生コンクリート品質管理監査会議議長より令和3年度品質管理監査合格証が各地区の代表工場へ交付された。
3.島根県生コンクリート品質管理監査会議議長の挨拶: 議長 高田龍一 氏
今年度も無事に監査を終了して全工場に合格証をお渡しして、その内の22工場に優良工場表彰を行った。ぜひとも私の在任中に全工場に優良工場表彰をさせていただきたいという思いはある。皆様方には品質管理監査にご協力をいただいたことに大変感謝する。
さて、品質管理監査などの制度は論理的、科学的でないとだめであると思う。それがきちんとしていないと生コンを作る生産者とそれを受入れる需要者の信頼関係が築けない。信頼関係を作るためにもしっかりとした品質管理監査が必要だ。新型コロナウイルスで世の中が混沌とした状態の中、昨年度、今年度と2年間、国、県市町及び建設業などからの立会者なしで品質管理監査を行った。いかに論理的、科学的根拠のもとに生コンクリートの品質管理が行われているか、需要者の方に立会していただいてその実態を見てほしいと思う。
全国会議では来年度(令和4年度)も立会者なしで行う方針と聞いているが、島根県生コンクリート品質管理監査会議においては、来年度最初の会議でそれに対してどのように対応するか、その方向性を示していきたい。
4.令和3年度全国統一品質管理監査の結果について
事務局より令和3年度全国統一品質管理監査報告書を用いて報告を行った。実地監査は8月下旬から10月上旬に実施し、受監した37工場全てが合格した。官民による立会については本年度も感染症対策として取り止めた。ただ、透明性を確保する観点から、学識経験者の監査立会は行っていただいた。監査の結果2工場に減点があった。査察は、令和2年度に合格証を交付した37工場の1割以上に相当する5工場を議長に選定いただいて10月27日に実施し、5工場とも適合していた。
5.講 演
「SDGs視点を活用した持続的な企業経営」
:(株)山陰合同銀行 地域振興部地域振興グループ 調査役 井上 光悦 氏
1) 世界の課題から
人類が使う自然資源を補うために地球が吸収・再生産するためには、地球が約1.7個必要と言われている。基盤である地球環境を守ることが極めて重要な論点となる。人類による「自然資源の消費量」が、地球が「年間で再生産する資源量」を超過する日(アースオーバーシュートデイ)は2021年は7月29日となっていた。世界経済フォーラムが今後10年間で起こりうる重大なリスクトップ10を発表しているが、その中に環境に関する事項が5項目入っている。社会の分断や格差の拡大が気候変動などの地球規模のリスクに対する連携を遅らせる可能性があるとも指摘している。
2) SDGsとは
2015年9月、国連サミットで国連加盟193か国により合意・採択されたもので、Sustainable Development Goalsの略称である。2016年〜2030年の15年間で達成する行動計画で、17の大きな目標(Goals)、169のターゲット、232の指標で構成されている (図参照) 。 SDGsの背景としては、開発途上国支援が主な内容であったMDGs(2001〜2015)や地球サミットでのアジェンダ21、気候変動枠組条約、生物多様性条約などがある。SDGsの理念と原則は普遍性(すべての国が対象)、砲摂性(誰一人取り残さない)、参画性(あらゆるステークホルダーの参画)、統合性(経済・社会・環境の3側面からの統合的アプローチ)、透明性(取組みのフォローアップ)である。日本の取組みとしては、毎年アクションプランを示しており、2021年には新型コロナウイルスからの「より良い回復」を遂げるためにあらゆるステークホルダーとの協力のもとSDGs達成への取組みを推進することを明記した自発的国家レビューを公表している。また、まちづくりや地方創生にもSDGsの理念やアプローチが有効であると考えられ「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」などで情報収集が可能である。
3) SDGsの本質と思考法
SDGsの本質は「連鎖」と「すべてを同時に」にある。様々な問題(経済・社会・環境)は、トレードオフの関係があるため、調和をとることが重要である。ゴールを数値にして明示し、期限を設定したうえで共有することで、私たちが目指すべき未来に関して共通の眼鏡をかけて話し合うことができる。ちなみに日本は数値化した指標では165か国中18位(2021)となっている。SDGsの実装に有益な思考法として時間的逆算思考(未来の目標を実現するために必要な施策を逆算して考える)、論理的逆算思考(帰納的イノベーションと演繹的イノベーション)、リンケージ思考(複数の因子に影響を与えるリンケージを発見することが重要)がある。
4) SDGsをビジネスに活かす
経団連が7年ぶりにSDGsの達成に向けて行動するとした企業行動憲章の改定を行った。SDGsに関する社会の大きな変化は、学習指導要領においてSDGsの視点が取り入れられ、その前文に「持続可能な社会の創り手となることができるようにすること」が求められた。このような教育を受けた世代は今後企業に「SDGsへの貢献性」「社会・環境問題解決の視点」を求め、自身の仕事にそれらを実感して行動することで企業の生産性が大きく向上する。SDGs経営の最初のステップとしては、1.SDGsを理解する、2.自社の取組みをSDGsの視点から考える、3.取組みを発信していくこと、である。
5) まとめ
SDGsに取り組まなくても何の法的拘束力もないし、ペナルティもない。しかし、企業を取り巻くステークホルダーとの関係悪化のリスクが高くなる。日本企業は近江商人の精神「三方よし」の経営が中心であり、古くからSDGsの思想を踏まえていた。今後は、SDGsをきっかけに事業の継続性を高めるチャンスをいかに早く認識して行動に移すかにかかっている。ただし、全社的に行うことが前提であり、全社員の理解が重要である。
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優良工場の表彰 |
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監査合格証の交付 |
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高田議長の挨拶 |
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講演 井上講師 |
令和3年度 第3回役員会を開催
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- と き:
- 令和4年2月17日 10:30〜12:10
- ところ:
- 島根県生コンクリート工業組合
第1研修室
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《報告事項》
- 1.
- 全生連及び中国地区本部の動向
- 2.
- 令和3年度各委員会の活動報告
- 3.
- 令和3年度全国統一品質管理監査結果等の報告
- 4.
- 集約化等の報告
- 5.
- 表彰等の報告
- 6.
- 共同試験場の報告
- 7.
- 令和3年度出荷見込み、令和4年度出荷予測の報告
《審議事項》
- 1.
- 令和3年度決算見込みの件
- 2.
- 施設修繕・更新計画(案)の件
- 3.
- 令和4年度概算予算(案)の件
- 4.
- 育児・介護休業等に関する規則の改正の件
- 5.
- 建設資材の確保(依頼)の件
《その他》
- 1.
- 令和4年度(第47回)通常総会の開催について
- 2.
- 次回役員会の開催
- 3.
- 情報交換
- 4.
- その他
について報告、審議した。
令和3年度 第2回総務委員会を開催
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- と き:
- 令和4年2月9日 10:30〜12:00
- ところ:
- 島根県生コンクリート工業組合
会議室
- 出席者:
- 理事長、総務委員長、外5名、事務局2名
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《報告事項》
- 1.
- 全生連及び中国地区本部 総務委員会の報告
- 2.
- 総務委員会の報告
- 3.
- 令和3年度品質管理監査の報告
- 4.
- 集約化等の報告
- 5.
- 表彰等の報告
- 6.
- 共同試験場の報告
- 7.
- 令和3年度出荷見込み、令和4年度出荷予測の報告
《審議事項》
- 1.
- 令和3年度決算見込みについて
- 2.
- 設備修繕・更新計画(案)について
- 3.
- 令和4年度予算(案)について
- 4.
- 育児・介護休業等に関する規則の改正について
- 5.
- 災害復旧工事に係る建設資材の確保について
《その他》
- 1.
- 令和4年度(第47回)通常総会の日程について
- 2.
- 各地区の状況報告
について報告、審議した。
令和3年度 生コンクリートプラント保守管理研修会を開催
《研修》
当工組技術委員会の事業として、(株)原商の全面的な協力により、2会場において研修会を実施した。開催にあたり工組肥後専務理事から挨拶があり、研修の進行、各社講師については(株)原商の特販営業部長、曽田様よりご紹介をいただいた。
全てのプラントメーカーに共通する現場でできる故障対応・安全対策及び、生コン工場における品質向上の提案について学ぶ内容となっており、曽田様をはじめ両会場とも多数の講師に丁寧に指導いただいた。
1.現場でできる故障対応及び安全対策について:
日工(株) カスタマサポートセンター研修所 係長 大塚 雄一 氏
中・四国支店長 吉川 智宏 氏(オブザーバー)
産業機械販売グループリーダー 北藤 誉広 氏(オブザーバー)
日工(株) 大塚講師による講義で、プラントの故障トラブル対応やその解決策としての安全対策についてまとめた実務面に役立つ資料の提供があった。まず、事故の型別(墜落転倒・挟まれ巻き込まれ等)労働災害発生状況について説明があり、それを把握した上で各部門の供給装置における事例の説明を受けた。これらの原因の検証、対策についても受講者の皆様にとって身近な内容となっていた為、今後の業務に活かせる内容であった。
2.生コン工場における品質向上の提案について:
@リアルタイムに骨材水分比管理
A生コンクリート(製品)水分単位水量をリアルタイムに測定
(株)リバティ PNS研究室長 村上 利憲 氏
日進エンジニア(株) 代表取締役 進藤 晶 氏(オブザーバー)
(株)リバティ 村上講師による講義で、山陰ではまだ馴染みのない品質測定システムを用いての品質管理について説明があった。従来の品質管理の事例と実際に導入されている業者のデータを元に比較検討された内容であった。人材不足が懸念される生コン業界にとっては今後このようなシステム導入の普及が益々身近なものになると考えさせられる内容であり、この研修を通して多くの方に生コン業界の今を知っていただける内容であった。
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(株)原商 曽田 氏 |
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日工(株) 吉川 氏、大塚 氏、北藤 氏 |
日進エンジニア(株) 進藤氏、(株)リバティ 中谷氏、村上 氏
令和3年度 第2回技術研修会を開催
と き: 令和3年12月22日 13:30〜15:55
ところ: 島根県生コンクリート工業組合 第1研修室
出席者: 37名
講 演
「島根県内のASR、DEF、凍害劣化の現状について」
島根県コンクリート診断士会 理事 金村 誠 氏
1986年のアルカリ骨材反応(ASR)抑制対策以降、島根県の現場施工RC構造物のASR劣化報告は、雲南市大東町の薦沢ボックスと隠岐郡都万村の屋那大橋主塔の2件のみである。1965〜1988年の20年間に竣工された構造物に劣化が多く発生している。ASR発生要因は骨材、アルカリ、水の3つ。県東部の骨材要因に出雲市古志町産の反応性骨材があると考えられる。1965年頃から製造が始まり県東部に広く供給されてきたが、安山岩のアルカリシリカ反応性試験結果は「無害でない」の判定であった。アルカリについてはセメントからの供給が最も多い。1955年頃からセメント製造の変遷に伴ってセメントのアルカリ量は大きくなった。また骨材からの溶出も検討課題となっている。水分については乾湿が繰り返される場所での劣化が顕著となる。ASRの補修方法に亜硝酸リチウムによる補修がある。島根県内でも平成14年度から令和2年度まで20件の実績があるが、ほとんどが再劣化しており問題視されている面もある。
エトリンガイトの遅延生成(DEF)は最近認識されてきた劣化であり、主に製品で報告されている。日本ではマスコンクリートでの劣化事例の報告はない。DEFの膨張劣化要因は主に高温の蒸気養生、過剰な硫酸塩、十分な水分供給である。また石灰石骨材の膨張に影響している。県内でもDEFと疑われる事例があるが、判定方法が未確立でありASRとの判別が難しい。
凍害について、影響する因子として空気量、水セメント比などがある。県内の凍害の発生は標高300m程度から多くなり、標高10m以下の劣化構造物の確認はない。また凍害劣化構造物は縁石ブロックが最も多いが、雲南市大東町ではスケーリングが発生しコンクリートが剥落している塩田大橋の凍害劣化事例がある。
「フライアッシュによるコンクリート構造物の長寿命化」
中国電力(株) 電源事業本部石炭灰有効活用グループ マネージャー 中本 健二 氏
中原 浩平 氏
中国電力では、循環型社会形成への取組みとして石炭灰の特性を生かした土木資材やその用途技術の開発を行い、その有効利用を進めている。石炭灰はクリンカアッシュ(燃え殻)とフライアッシュに大別される。フライアッシュ(FA)の活用による効果は、@微細な球形であるため、コンクリートのワーカビリティが著しく向上するAFAの分量が増加するほどコンクリートの温度上昇が抑えられ、温度ひび割れを低減できるBポゾラン反応の長期的継続により長期強度が増し、耐久性の高いコンクリートとなるCアルカリシリカ反応の抑制効果、塩化物イオン拡散係数の低下による遮塩性の向上効果がある。これらから、FA活用によりコンクリート構造物の長寿命化に貢献できる。
島根県内3工場に協力をいただき、県内の骨材を使用したFAコンクリート室内試験を実施した。JIS規格品と同様の性能を有していること、県内で使用されている骨材と中国電力FAでFAコンクリートを製造しても品質上問題ないことを確認できた。
FAコンクリートを公共事業で活用するために技術指針等を整備している行政機関があるが、残念ながら島根県は遅れている。今後さらに取組みを進めていきたい。
「コンクリート舗装の基礎知識」
(一社)セメント協会配信動画視聴
セメント協会では、セメント系材料の基礎知識を習得する場として、動画配信による基礎知識口座が開設されている。このうち、その種類や特長などについて解説されている「コンクリート舗装」の講座を視聴した。
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講師 金村氏 |
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講師 中本氏・中原氏 |
令和3年度 第19回土木技術講習会を開催
講 義
1.「コンクリートの試験方法解説」
2.「コンクリートの配合設計手順、配合設計方法」
島根県生コンクリート工業組合 肥後専務理事
実 習
「生コン工場設備説明、スランプ試験、空気量試験実習」
生コン工場試験員、出雲地区生コンクリート協同組合技術員
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生コン設備説明 |
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実習(スランプ試験) |
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実習(空気量試験) |
令和3年度 第1回共同事業委員会を開催
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- と き:
- 令和3年8月20日(金)
10:30〜12:10
- ところ:
- 島根県生コンクリート工業組合
会議室
- 出席者:
- 理事長、委員長、外4名、事務局2名
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《報告事項》
- 1.
- 全生連及び中国地区本部の共同事業委員会の動向
- 2.
- 生コンの出荷量について
- 3.
- 令和2年度舗装用生コンクリートの出荷量調査結果
- 4.
- 構造改革事業(集約化促進)について
- 5.
- 資材価格の動向について
《審議事項》
- 1.
- 令和3年度共同事業委員会の活動計画
- 2.
- 要望活動について
《その他》
- 1.
- 中国地区コンクリート舗装研修会について
- 2.
- 「令和3年度需要(再)想定」の実施について
- 3.
- 各地区の状況報告
について報告、審議した。
第38回労働交通安全大会を開催
と き: 令和3年8月3日(火) 13:20〜14:50
ところ: 島根県生コンクリート工業組合 第1研修室
出席者: 37名
【労働・交通安全標語入選作の発表・表彰】
応募:115点(優秀賞 3点、佳作 7点)
表彰:渡部 忠((株)雲南共同生コン生産会社)
加藤 歩((株)加藤商事)
米内 健((株)ナカサン 生コン工場)
【理事長挨拶】
現在これだけ経済活動を制約された中であるが、島根県下においては交通事故、労働災害が例年に比べて多いのではないかと感じている。人流が抑えられいても増えているというのはどういうことなのか。我々島根県の生コン業界では今年は出荷が少ない。時間に余裕があるからこそ事故やけがにつながるということもある。気を引き締めて通勤あるいは業務にあたってほしい。7月に県東部で大雨が降った。災害箇所は約2,500か所、被害総額は約270億円と発表されており、工事に換算するとだいたいその3倍くらいの予算を使うとされる。災害の恩恵を受けるというわけではないが、我々が準備してきたことをこのような災害の機会に発揮していかなければならないと思っている。
【来賓挨拶並びに講演:出雲労働基準監督署 三嶋署長】
出雲労働基準監督署管内においては昨年労働災害で1名の尊い命が失われている。労働災害防止のため建設現場への監督指導、関係団体との安全パトロールを積極的に行っているところである。新型コロナウイルス感染症拡大による社会情勢の変化に対応し、すべての働く人が安心安全に働くことのできる職場の実現を目指し、一層の取り込みをお願いする。島根労働局では2022年までに2017年と比較して死亡災害15%減少、休業4日以上死傷災害5%減少を目標として掲げている。令和2年は島根労働局全体で4日以上の労働災害は688件発生しており、そのうちの約37%が出雲署管内で発生している。製造業における労働災害の事故の型別・動作の種類別で1番多いのが動作の反動・無理な動作、2番目が切れ・こすれ、3番目が墜落・転落、転倒となっている。全体では転倒災害が1番多く1/4を占め、どの業種でもトップ3に入っている。主な原因はすべり、つまずき、踏み外しの大きく3種類に分類される。整理整頓、清掃・清潔に加え転倒しにくい作業方法、例えば転倒しやすい所では小さい歩幅で移動する、作業に適した靴の着用などに取り組んでいただきたい。
島根労働局管内の昨年の業務上の熱中症の発生状況は、亡くなった方はなかったが、69名が病院を受診しそのうち4名は4日以上の休業をしている。月別にみると8月が最多の約61%を占めているので、これから熱中症の要注意の時期に入る。JIS規格に適合した暑さ指数計を準備して暑さ指数を測ること、測定結果に基づき休憩の確保、水分塩分の補給、労働者が暑さに慣れているか、体調に問題ないか等を確認していただくようお願いする。
「新型コロナウイルス感染症拡大を防止するためのチェックリスト」は、職場における基本的な対策の実施状況を確認することを目的としている。点検等に役立てていただきたい。建設現場では、屋外での単独作業や他の作業員と十分な距離が確保できる場合には、熱中症予防の観点からマスクを外した方がよい場合もある。
労災隠しは全国的に減少していない。令和以降全国で180件、島根では4件書類送検している。この機会に改めて、労働災害が発生した場合には健康保険は使わない・使わせない、労働者死傷病者報告を監督署に提出することを再認識していただきたい。
【交通安全指導:出雲警察署 交通課交通総務係 森係長】
令和2年の交通事故発生状況をみると、全国でも県内でも出雲警察署管内でも件数は減っている。ただしこれは人身事故のみの集計で、物損事故は増えている。事故全体では決して減っていないことは頭に入れておいてほしい。昨年県内で18名が亡くなっている。18名中14名が高齢者、また13名が単独事故である。
前の車の発進が遅いとすぐにクラクションを鳴らす大型車が多い。会社の看板を背負っているので、“優しいクラクションの鳴らし方”というものも社員さんと話していただきたい。トラックなどが大きいクラクションを鳴らすと悪いイメージになってしまうと思う。“大型の運転手さんは優しい運転をしてくれた”と思われると嬉しい。また車によって人が変わるということがないように、自家用車でも変わらず気を付けてほしい。
ほとんどの事故は前方不注意が原因である。前をよく見ていなかった、わき見・よそ見をしていた、というのがほとんどで、しっかり見ていないことによって事故が起こる。絶対あってはいけないが、スマホでゲームをしていて横断歩道を渡っているのが分からず小学生をはねたという事故があった。交通事故は不注意だが、亡くなった子のお父さんの言葉は“うちの息子は殺された”。大切な人を亡くされた人の気持ちを知ってほしい。携帯電話の厳罰化前は違反がとても多かった。使い方には十分気を付けていただきたい。
さだまさしさんの歌で、友達が交通事故を起こして苦しむ歌がある。実話である。自分自身、会社の人、家族、大切な人から加害者、被害者を出さないように努力をしてほしい。努力をしなければ、運だけでは守ることはできない。交通安全は面倒くさいことだが、近道はない。努力する事が幸せに跳ね返る。
【事例発表:(株)大芦生コン 矢田運輸係長】
日頃から全社員に対し交通安全に対する意識を強く持つよう指導している。車両に対する安全対策については、特にオイル漏れと生コンの荷こぼれ防止に対し徹底した対策を行っている。オイル漏れ対策では、日常点検時に車両下のまわりの汚れの確認を徹底している。また特注でエアドライヤーのオイルキャッチャーを設置している。万が一オイル漏れがあった場合にも即座に対応できるよう全車両に吸着マット・中和剤を散布している。荷こぼれ防止対策では、全車に生コンの排出レバーのロックピンを設置し、運転席内のロックと併せ二重でロックにすることにより逆転防止の対策を徹底している。また現場、工場内に関わらずサイドブレーキ、ブレーキロック、歯止めを常に行うよう指導している。全車両にドライブレコーダー、セメント車においてはバックモニターを設置し、事故等があった場合は即座に状況を把握できるよう努めている。
運転手に対する安全対策については、毎朝の点呼時に運行管理者と対面でアルコールチェック、免許証所持確認、検温・健康観察、血圧測定を実施している。今の時期に特に気を付けたいのが熱中症であり、水分補給の呼びかけや塩分を含む飴の配布、体や衣類にかける冷感スプレーの配布を行い熱中症を予防している。また、近年高齢者のドライバーが増えている現状で、しっかり対策をとっていきたいと考えている。65歳以上の運転手には運転手の適正診断を3年に1回実施し、運転技術・判断能力も体調面で左右されるため健康面にも気を使っている。納入業務に対しては、現場状況や交通状況を全員が周知していることが望ましいため、週に1度運転手や運行管理者でミーティングを行い情報交換をしている。その際に挙がったことを現場監督と交渉し改善してもらうこともある。
当工場は原子力発電所の近隣に位置し、原子力発電所への納入が多くある。特に発電所構内は安全意識が高く徹底した安全対策が求められる。今後当工場では安全運転の意識を高めるためスローガンを掲げたり、現場での状況を運転手に書き出してもらい共有できるようにしていこうと考えている。これにより、より明確に解りやすく安全運転・安全作業を周知させることが出来ると思っている。
【安全宣言:森島建設(株) 生コン工場 小野工場長】
組合員を代表して、小野工場長が「豊かな社会の創造と社会的使命の達成に努めている私たち生コン産業にとって、安全と健康の確保は最優先の課題である。人命尊重を基本理念として、一人一人が関係法規とルールを遵守し職場ぐるみで安全衛生活動を行っていかなければならない。本日の労働交通安全大会を機に労働災害ゼロ・交通災害ゼロの決意を新たにし、安全で快適な職場づくりに努める」と力強く宣言した。
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標語表彰 |
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理事長挨拶 |
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来賓挨拶・講演 三嶋署長 |
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安全指導 森係長 |
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事例発表 矢田係長 |
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安全宣言 小野工場長 |
令和3年度 第1回技術委員会を開催
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- と き:
- 令和3年7月30日(金) 10:30〜12:00
- ところ:
- 島根県生コンクリート工業組合
会議室
- 出席者:
- 委員6名、事務局2名
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《報告事項》
- 1.
- 委員会の体制(島根県品監会議、工組品監委員会、監査員、技術委員会)
- 2.
- 全生連及び中国地区本部 技術委員会の動向
- 3.
- 舗装用コンクリートの出荷量調査結果について
《審議事項》
- 1.
- 令和3年度 技術委員会活動計画について
- 2.
- 第2回技術委員会及びコンクリート試験について
《その他》
- 1.
- 中国地区コンクリート舗装研修会について
- 2.
- 各地区の状況 (技術関連、意見等)
について報告、審議した。
令和3年度 第1回総務委員会を開催
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- と き:
- 令和3年7月21日(水) 10:30〜12:00
- ところ:
- 島根県生コンクリート工業組合
会議室
- 出席者:
- 理事長、総務委員長、外5名、事務局2名
《報告事項》
- 1.
- 令和3年度予算の執行状況
- 2.
- 全生連及び中国地区本部 総務委員会の動向
- 3.
- 集約化等の報告
- 4.
- 共同試験場の報告
- 5.
- 生コンの出荷状況
- 6.
- 青年部会活動報告
《審議事項》
- 1.
- 令和3年度 総務委員会活動計画
- 2.
- 「労働交通安全」標語について
- 3.
- 各協組価格表の工組HPへの掲載について
- 4.
- 島根県総合防災訓練への参加について
- 5.
- 協組への通信委託金
《その他》
- 1.
- 生コン島根120号について
- 2.
- 各地区の状況報告
について報告、審議した。
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令和3年度 第1回技術研修会を開催(JCI生コンセミナーWeb視聴)
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- と き:
- 令和3年7月7日 13:00〜15:00
- ところ:
- 島根県生コンクリート工業組合
第1研修室
- 出席者:
- 22名
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《式次第》
- 1.
- 開会挨拶および主旨説明
生コンセミナー部会長 犬飼利嗣 氏
- 2.
- 基調講演「良いコンクリートの製造を考える!」
近未来コンクリート研究会 代表 十河茂幸 氏
- 3.
- 話題提供
1)事業者の立場から 中日本高速道路(株) 上東 泰 氏
2)施行者(建築分野)の立場から (株)竹中工務店 岩清水隆 氏
3)施行者(土木分野)の立場から (株)大林組 桜井邦昭 氏
4)生産者の立場から 元全国生コンクリート工業組合連合会 吉兼 亨 氏
- 4.
- 討論
- 5.
- 総括
令和3年度 コンクリート技士・主任技士受験講習会開講式を開催
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- と き:
- 令和3年6月22日(火) 14:00〜15:00
- ところ:
- 島根県生コンクリート工業組合
第1研修室
- 出席者:
- 理事長、講師5名、受講者18名
《式次第》
- 1.
- 理事長挨拶
- 2.
- 講師の紹介
- 3.
- 通信学習の進め方について
- 4.
- 今後の予定
- 5.
- その他
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令和3年度 第2回役員会を開催
と き: 令和3年5月27日(木) 16:00〜16:10
ところ: 出雲ロイヤルホテル 「ルミナス」
《審議事項》
第1号議案 代表理事(理事長)、副理事長及び専務理事選任の件
第2号議案 令和3年度の各委員会委員選任(案)の件
について審議した。
令和3年度(第46回) 通常総会を開催
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と き: 令和3年5月27日(木) 15:00〜16:00
ところ: 出雲ロイヤルホテル 「末広」
出席者:55名 |
議 事
第1号議案 令和2年度事業報告並びに収支決算書承認の件
第2号議案 令和3年度事業計画(案)並びに収支予算(案)承認の件
第3号議案 令和3年度における賦課金の額とその徴収方法決定の件
第4号議案 令和3年度における役員報酬決定の件
第5号議案 令和3年度における借入金の最高限度額設定の件
第6号議案 役員改選の件
について審議した。
〈加藤理事長挨拶〉
今年もコロナ禍ということで時短及び感染対策をした上で開催させていただく。組合員の皆さんのご理解とご協力に厚くお礼申し上げる。
令和2年度は当初需要想定を大幅に超えて57万m3の出荷と喜ばしい結果となった。しかし令和3年度は37万m3と非常に厳しい見立てが出た。令和2年度はさほどコロナの影響がなかったがここにきて出てきたものと思う。ぜひとも40万m3を超える結果で終えたい。私も各省庁に回っているが、特にここ1、2年間の話として3、4年後には国交省でも大型の工事を早期に着工できればとはっきりと言われている。協組間での情報交換をしながらこの1、2年を乗り越えていきたい。
コロナがあと1年で収束するのか予想はできないが、国もいろいろな施策をとっておりオリンピックも開催もある。少しずつ収束していくことを願う。3年後には建設業会の働き方改革の猶予期間が終わる。週休二日制、働き方改革をどういう形で実現できるのかを喫緊に考えていかなければならない。また全生連でも課題の一つに加えられた脱炭素社会に向けて、国の方針に則り、生コン会社も取り組みをしていかなくてはならない。1年1年、研究課題としてとりくんでいく。非常に厳しい1年となるが、この総会を経てまた新しい体制で乗り越えていきたいと思う。皆様方のご協力をお願いする。
〈表彰式〉
引き続いて、令和2年度コンクリート主任技士試験合格者2名の優良者表彰が執り行われ、受賞者を代表してUM生コン(株)の高橋一智氏が謝辞を述べた。
令和3年度 第1回役員会を開催
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- と き:
- 令和3年5月11日(火)
10:30〜12:15
- ところ:
- 島根県生コンクリート工業組合
第1研修室
《報告事項》
- 1.
- 令和3年度品質管理監査の報告
- 2.
- 集約化等の件
《審議事項》
- 1.
- 優良従業員等表彰の件
- 2.
- 令和3年度全生両連合会総会の件
- 3.
- 令和3年度(第46回)通常総会開催の件
- 4.
- 令和3年度(第46回)通常総会提出議案の件
- 5.
- 令和3年度の各委員会委員等の選任(案)の件
《その他》
- 1.
- 令和2年度の生コン出荷量について
- 2.
- 各地区の状況報告
について報告、審議した。 |
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令和2年度 工組の活動
令和2年度 第2回技術委員会を開催
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- と き:
- 令和3年3月19日(金)
10:30〜12:30
- ところ:
- 島根県生コンクリート工業組合
会議室
- 出席者:
- 技術委員長、外6名、事務局3名
《報告事項》
- 1.
- 全生連及び中国地区本部技術委員会の報告
- 2.
- 令和2年度技術委員会の活動報告
- 3.
- コンクリート舗装等要望活動の実施報告
《審議事項》
- 1.
- 令和3年度技術委員会の活動計画について
- 2.
- 受験講習会について
- 3.
- 技術研修会について
- 4.
- プラント保守管理研修会について
《その他》
- 1.
- 各地区の状況
について、報告、審議した。 |
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令和2年度 第2回共同事業委員会を開催
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- と き:
- 令和3年3月5日(金)
11:00〜12:30
- ところ:
- 島根県生コンクリート工業組合
会議室
- 出席者:
- 理事長、共同事業委員長、
外6名、事務局3名
《報告事項》
- 1.
- 全生連及び中国地区本部共同事業委員会の動向
- 2.
- 令和2年度共同事業委員会の活動報告
- 3.
- 生コンの出荷量について
- 4.
- 構造改革事業(集約化促進)の報告
- 5.
- 資材価格の動向報告
《審議事項》
- 1.
- 令和3年度共同事業委員会の活動計画について
- 2.
- 要望活動について
《その他》
- 1.
- 令和2年度
マーク使用承認取消し事例
- 2.
- 各地区の状況報告
について、報告、審議した。 |
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令和2年度 経営者セミナーを開催
と き: 令和3年2月19日(金) 15:00〜17:30
ところ: ニューウェルシティ出雲
出席者: 38名
1.令和2年度品質管理監査優良工場の表彰
高田島根県品質管理監査会議議長より令和2年度全国統一品質管理監査で優良と認められた18工場の表彰を行った。
令和2年度優良工場:伯雲レミコン(株)、(株)中海麻生生コン、中国菱光(株) 松江工場、松江宇部共同生コン(株)、(株)大芦生コン、島根中央生コン(株)、出雲ミックス(株)、(有)協同商事 出雲工場、仁多生コン(株)、(株)雲南共同生コン生産会社 第1工場、飯古建設(有) 生コン工場、徳畑建設(株) 生コン工場、邑南共同生コン(株) 因原工場、邑南共同生コン(株) 瑞穂工場、三瓶生コン(株)、(株)サンレミコン、(有)西部レミコン、中国コンクリート製品工業(株) 本社工場。
2.令和2年度全国統一品質管理監査合格証の交付
高田島根県生コンクリート品質管理監査会議議長より令和2年度品質管理監査合格証が各地区の代表工場へ交付された。
3.島根県生コンクリート品質管理監査会議議長挨拶: 議長 高田 龍一 氏
今年度は異例のコロナ禍の中で、大変ご努力をいただき監査が終了したことに、深くお礼申し上げる。品質管理監査会議の目的は、供給者と需要者の間に入って生コンの信頼性を確保するというのが一番の目的である。供給者側の皆様のご協力により監査を無事終えたことを非常にうれしく思っている。また、優良工場表彰については、最終的には全工場が受章されることが私の思いである。
さて、生コンの需要は年々落ちているが、その原因について私なりに考えてみると、建設業界の高齢化と技術者不足であると思う。昔はほとんどのコンクリート構造物が生コンを使って作製されていた。道路側溝もすべて生コンの現場打で出来ていた。ところが時代の流れの中で、型枠工や鉄筋工とかの人がいなくなってきている。二次製品で済めば二次製品でなんとかやっていこうという流れになっている。そういった現況を理解しながら、次なる手を考えていく努力が必要であると思う。近年、工場の集約化が進んでいるが、需要者からすれば生コン工場が身近にあることがメリットであった。整理統合も必要だが、工場のプラント規模を縮小したり、人員も6〜7人で動かしていたものを何とか3人程度で出来ないかとかを考えていくような様々な工夫も必要であるのかなと思う。
コロナのマスコミ報道でいろいろな情報があるように、建設産業についてもいろいろな情報がある。ある一部分の情報だけを取り上げると大変だと思うこともあるが、本当に正しいのは何かと考える必要がある。ちょうど世界はコロナの影響でいろいろなものの考え方の変わり目になっていると思う。自分たちの足元を見て、今何が大事か、何が真実かを見極めていく必要がある。
4.令和2年度全国統一品質管理監査の結果について
事務局より令和2年度全国統一品質管理監査報告書を用いて報告を行った。実地監査は例年7月から9月上旬にかけて行っているが、今年度の監査はコロナ禍の影響で2か月遅らせて9月から10月上旬に実施し、受監した37工場全てが合格した。また、立会についても例年は国交省・県・市町村・建設業協会から全ての工場に対して立会いただいているが、本年度は感染症対策として立会は取り止めた。ただ、透明性を確保する観点から、学識経験者の監査立会は行っていただいた。監査の結果5工場について1点の減点があった。いずれも圧縮試験の強度比が1.5以上出ていたもので、5工場からそれぞれ改善報告書が堤出され、改善状況を確認済である。査察は、令和元年度に合格証を交付した37工場の1割以上に相当する6工場を議長に選定いただいて10月27日、28日に実施し、6工場とも適合していた。
5.モラル向上について 〜ユーザーへのアンケート調査及び現場パトロール報告から〜
:総務委員 矢冨 徹 氏
令和2年度も11月をモラル向上月間としユーザーへのアンケート調査を実施し、62名の方から回答頂いた。電話応対、運転手、試験係、営業係の応対については引き続き誠意ある対応をお願いする。生コンの品質についてはバラツキがあるとの意見がある。一層の改善に努めてほしい。品質管理監査制度を“知らなかった”との回答が昨年より10%以上増加した。
今年度はコロナ対策の為監査立会が中止されたことが影響しているかもしれない。品監制度の認知度を向上させ、更なる信頼性の向上・需要拡大につなげたい。現場パトロールは協同組合・組合員工場で実施頂いた。名札の着用を徹底していない地区、工場には改善いただきたい。島根県の生コン業界を取り巻く環境は厳しいが、生コン産業の安定化には協組共販制度が不可欠であることを再認識するとともに、この体制を維持していく為に引き続きユーザーへのサービス向上、モラルの向上に努めていかなければならない。
6.講 演
「未病と病気〜「風邪は万病のもと」の意味すること」
:島根大学医学部附属病院 漢方医学臨床教授 宮本 信宏 氏
宮本先生は呼吸器外科を専門とし主に心不全や肺癌患者をみていた。例えば肺癌は自覚症状がなく、肺癌と診断されたら半分は亡くなる。最近は新薬が実用化され切除不能肺癌の20%が助かる時代になったが新薬の副作用、薬の高額化の問題は未解決で早期発見だけでいいのか?肺癌になりにくい体とは?と感じていた。
そんな時に漢方と出会う。漢方とは、日本で行う中国の医術で日本独自の医学である。現存する中国最古の医学書「黄帝内経」には病気を治さず、未病を治すと記載がある。漢方医学は江戸時代に発展したが、明治維新後は近代医学の導入とともに衰退した。しかし、西洋医学だけでは治せないということが分かってきて漢方医学が見直されるようになり、ここ15年程前から医学教育に和漢薬が必須となった。漢方とは日本式の総合医学で、漢方薬だけではない。鍼灸マッサージや食事や運動も含む。風邪や腰痛・頭痛・生理痛など多くの人が身近に抱える症状に漢方は効く。ただ、漢方についての医学教育がここ15年ということもあって、漢方に詳しくない先生もいて漢方薬を処方してもらいたくても対応が難しいこともあるかもしれない。
演題の「風邪は万病のもと」とあるが、慢性炎症(長引く不調)≒未病は感冒、手術侵襲などが引き金となってありとあらゆる病気に関わっていると考えられる。西洋医学、漢方薬、鍼灸マッサージ、薬膳、養生(禁煙)、運動、全てを融合して「元気」な生活を送ってほしい。
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優良工場の表彰 |
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監査合格証の交付 |
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高田議長の挨拶 |
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モラル発表(矢冨総務委員) |
講演 宮本信宏 氏
令和2年度 第2回役員会を開催
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- と き:
- 令和3年2月19日(金)
13:00〜14:30
- ところ:
- ニューウェルシティ出雲
《報告事項》
- 1.
- 全生連及び中国地区本部の動向
- 2.
- 令和2年度各委員会の活動報告
- 3.
- 令和2年度全国統一品質管理監査結果等の報告
- 4.
- 集約化等の報告
- 5.
- 表彰等の報告
- 6.
- 共同試験場の報告
- 7.
- 令和2年度生コン出荷見込み、令和3年度生コン出荷予測の報告
《審議事項》
- 1.
- 令和2年度決算見込みの件
- 2.
- 設備修繕・更新計画(案)の件
- 3.
- 令和3年度予算(案)の件
- 4.
- 育児・介護休業等に関する規則の改定の件
- 5.
- 産休・育休代替職員の雇用の件
《その他》
- 1.
- 令和3年度(第46回)通常総会の開催について
- 2.
- 令和3年度第1回役員会の開催について
- 3.
- 情報交換
について、報告、審議した。 |
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令和2年度 第2回総務委員会を開催
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- と き:
- 令和3年2月10日(水)
10:30〜12:30
- ところ:
- 島根県生コンクリート工業組合
会議室
- 出席者:
- 理事長、総務委員長、外5名、
事務局2名
《報告事項》
- 1.
- 全生連及び中国地区本部総務委員会の報告
- 2.
- 総務委員会の活動報告
- 3.
- 令和2年度品質管理監査結果の報告
- 4.
- 集約化等の報告
- 5.
- 表彰等の報告
- 6.
- 共同試験場の報告
- 7.
- 令和2年度生コン出荷見込み、令和3年度生コン出荷予測の報告
《審議事項》
- 1.
- 令和2年度決算見込みについて
- 2.
- 設備修繕・更新計画について
- 3.
- 令和3年度予算(案)について
- 4.
- 育児・介護休業等に関する規則の改定について
- 5.
- 産休・育休代替職員の雇用について
《その他》
- 1.
- 令和3年度(第46回)通常総会の開催について
- 2.
- 各地区の状況報告
について、報告、審議した。 |
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令和2年度 第18回土木技術講習会を開催
講 義
1.「コンクリートの試験方法解説」
2.「コンクリートの配合設計手順、配合設計方法」
島根県生コンクリート工業組合 湯立技術委員長
実 習
「生コン工場設備説明、スランプ試験、空気量試験実習」
生コン工場試験員、出雲地区生コンクリート協同組合技術員
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講義 |
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生コン設備説明 |
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実習(スランプ試験) |
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実習(空気量試験) |
コンクリート技士・主任技士受験講習会第2回講義を開催
中国地区コンクリート舗装研修会を開催
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と き:
令和2年10月30日 13:30〜16:20
-
ところ:
くにびきメッセ 501会議室
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出席者:
105名
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主 催:
全生連中国地区本部、島根県生コンクリート工業組合
《次 第》
あいさつ
全生連中国地区本部長 城國 省二 氏
講 演
1.「コンクリートに生じる初期ひび割れの抑制策」
近未来コンクリート研究会 代表 十河茂幸 博士
2.「事例から学ぶコンクリート舗装の基礎知識」
(一社)セメント協会 コンクリート舗装推進WG リーダー 玉野 茂昭 氏
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城國中国地区本部長 |
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コンクリート技士・主任技士模擬試験を実施
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と き:
東部地区:令和2年10月21日(水) 13:30〜16:30
西部地区:令和2年10月22日(木) 13:30〜16:30
-
ところ:
東部地区:島根県生コンクリート工業組合 第1研修室
西部地区:いわみーる 403研修室
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受験者:
東部地区:コンクリート技士 9人、コンクリート主任技士 3人
西部地区:コンクリート技士 5人、コンクリート主任技士 5人
令和2年度 社員研修会を開催
と き: 令和2年9月25日 14:00〜16:00
ところ: 島根県生コンクリート工業組合 第1研修室
出席者: 38名
モラル向上運動標語 表彰
応募:103点(優秀 3点、佳作 8点)
表彰代表:
宮内 健臣(益田興産(株))
稲家 誉敏((株)加藤商事)
講 演 「職場でのハラスメントの防止に向けて」
島根県労働委員会 公益委員 弁護士 安藤 有理 氏
一言でハラスメントといっても色々なハラスメントがある。ただ弁護士業務の中で対応するほとんどがパワーハラスメント、セクシュアルハラスメントである。今日はこの2つについてお話する。
セクシュアルハラスメントとは、“職場において行われる労働者の意に反する性的な言動に対する労働者の対応により、その労働者が労働条件について不利益を受けたり、性的な言動により就業環境が害されること”である。男女雇用機会均等法に定義されている。職場には出張先や取引先の接待の場も該当し、労働者には正社員だけでなくパートタイム労働者や派遣労働者も含まれる。必ずしも男性から女性に対してでなく、またLGBTなど性的思考や性自認も広く許容されなければならない部分であり配慮が必要である。ハラスメントは、基本的に対象者が嫌と感じればハラスメントになる。相手側がどう感じるか、相手の立場に立つことが大事である。妊娠・出産に関するハラスメントもある。これまでのように働けないということでしわ寄せを受ける上司・同僚がいるのも事実であるが、聞き方一つ、言い方一つで受け取り方も違ってくる。これは親の介護等でも同じで、いつ自分の身に降りかかるかわからない。やはり相手の立場に立っって自分と置き換えて考えることが大事となる。
実はパワーハラスメントは今まで定義がなかった。令和2年6月1日に労働施策総合推進法の改正により定義された。@優越的な関係を背景とした言動であって、A業務上必要かつ相当な範囲を超えたものによりBその雇用する労働者の就業環境が害されること。この3つを満たすものがパワハラである。優越的な関係というのは職務上、経験年数だけではなく、必ずしも上司から部下に対するものではない。同僚・部下からの集団による行為も有り得る。パワーハラスメントの6つの典型的な事例として、身体的な攻撃、精神的な攻撃、人間関係からの切り離し、課題な要求、過小な要求、個の侵害がある。今どちらかというと多いのが侮辱、暴言などの精神的な攻撃だが、これはハラスメントと指導の境界線が非常に難しい。部下がミスしたときはどうするか?何も叱責しないのかということになるが、命に係わることは軽い注意で終われない。業務上必要な注意・指導か、自分の感情でしていないかを考える必要がある。人格を攻撃する言葉は絶対に許されない。
職場のハラスメントが与える影響は深刻である。ハラスメントを受けて仕事への意欲を無くしたり心の健康の悪化につながり休職や退職に追い込まれる場合もある。求人募集を出せばすぐ人が集まる時代でない中で、企業そのものが成り立たない状況もある。パワハラは受けた人にとってはもちろん、企業にとっても大きな影響がある。企業もきちんと考えなければいけない時期にもう来ている。一旦出てしまうと取り返しがつかず、社会的信用も簡単に無くなりかねない。パワーハラスメントが起こりやすい職場環境として、上司と部下のコミュニケーションが少ないことや、雇用条件が違う従業員が一緒に働いていることなどが挙げられる。色々な立場があることを前提にどのようにコミュニケーションを増やしていくかを常日頃から考えなくてはいけない。パワーハラスメントにならない指導をするためには、相手の立場に立って考える。また性格の非難や人格の否定は絶対にいけない。叱る前に一呼吸おくアングリーマネジメントを身に着けることも良い。
パワーハラスメントがあったときにどういう対応をするのかも非常に重要である。法律の改正で体制をとらなければいけないということが明記された。組織としてどうするか、しっかり考えなくてはいけない。トップのメッセージや指導・研修を行い、不適切な言動の点検や改善に日々努めることが大事である。業務上の指導やコミュニケーションは必要である。本当に業務に必要なことか、指導場所や方法は適切か、相手にきちんと伝わっているかなど、ハラスメントになっていないか日々意識してみてほしい。日頃からコミュニケーションをとりながら、いきいきと働きやすい職場を作りましょう。
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モラル向上運動標語 表彰 |
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講演 安藤弁護士 |
社員研修会 |
令和2年度 ミキサー車運転業務従事者研修会を開催
1. 交通安全指導
出雲警察署 交通課交通総務係 森係長、浜田警察署 交通課交通総務係 小野巡査部長
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交通安全指導(森係長)(東部) |
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交通安全指導(小野巡査部長)(西部) |
2. 研修
島根県生コンクリート工業組合 湯立技術委員長
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技術研修(湯立技術委員長) |
安全講習会を開催 (全生連 Web配信)
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- と き:
- 令和2年8月28日 13:30〜16:00
- ところ:
- 島根県生コンクリート工業組合
第1研修室
- 出席者:
- 7名
《講習内容》
- 1.
- 「指さし呼称」の解説と実技
- 2.
- KYT(危険予知活動)とその導入促進
- 3.
- KYT基礎4R法の進め方等
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コンクリート技士・主任技士受験講習会第1回講義を開催
令和2年度 第1回共同事業委員会を開催
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- と き:
- 令和2年8月21日 10:30〜12:00
- ところ:
- 島根県生コンクリート工業組合
会議室
- 出席者:
- 理事長、共同事業委員長、外3名、事務局2名
《報告事項》
- 1.
- 全生連及び中国地区本部の共同事業委員会の動向
- 2.
- 生コンの出荷量について
- 3.
- 令和元年度舗装用生コンクリートの出荷量調査結果
- 4.
- 構造改革事業(集約化促進)について
- 5.
- 資材価格の動向について
《審議事項》
- 1.
- 令和2年度共同事業委員会の活動計画
- 2.
- 要望活動について
《その他》
- 1.
- 中国地区コンクリート舗装研修会について
- 2.
- 「令和2年度需要(再)想定」の実施について
- 3.
- 各地区の状況報告
について、報告、審議、意見交換した。 |
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第37回労働交通安全衛生大会を開催
と き: 令和2年8月7日 13:30〜15:45
ところ: 島根県生コンクリート工業組合 第1研修室
出席者: 30名
【理事長挨拶】
コロナウイルスの感染防止をしながらの開催である。ご協力をお願いする。今現在隠岐の西ノ島町で50年に1度の大雨が降っているようである。いつどこでどのような災害が起こるからわからないが、我々は生コンという重要な建設資材を供給する立場にある。災害に迅速に対応できるようにしていきたい。この夏一番注意しなくてはいけないのは健康管理である。暑い中作業をしていると思うが、コロナの感染防止に努めながら暑さへの対応をしてほしい。本日の大会で聴講することを会社に持ち帰り、皆さん一人一人の安全管理、健康管理に活かされることを願う。
【来賓挨拶:出雲労働基準監督署 波多江署長】
新型コロナウイルスは収束に向かうと思われたが、また新規感染者が増えている状況にある。ワクチンや治療薬が確立されるまでは、感染対策を講じながら生活するようになる。労働災害の発生状況は長期的には減少している。休業4日以上の死傷者数は、平成28年頃から微増であったが、昨年は一昨年に比べて約2,700名減少している。死亡者数は年々減っており、昨年初めて800人台となった。死亡災害は墜落・転落事故が26%、次に交通事故が19%となっている。休業災害は転倒が一番多く24%、次に墜落・転落災害が17%という状況である。コンクリート製品製造業における労働災害状況をみると、過去5年の死傷者数はだいたい各年5名くらいで推移している。災害発生の傾向としては、季節は年末年始・年度末、時間帯は午前中の作業開始前後、経験年数は浅い方あるいは高齢者、事故の型は機械・クレーン作業時のはさまれ・巻き込まれ災害が多い。これらを注意していただきたい。今年も5月から9月までをクールワークキャンペーンとして熱中症対策を強化している。基本的には作業環境の改善であるが、どうしても屋外作業等で作業環境を変えられない場合も多いと思う。そのような場合にWBGT値を測定しそれに従って作業管理、健康管理をしていただきたい。
【事例発表:吉賀レミコン(株) 正中工務課長】
当工場の交通安全に対する取り組みについて紹介する。当工場は人口6,200人という小さな町にある。田舎で山間部であることから、積雪、高齢者・高齢ドライバー、信号のない道路、林道等の未舗装道路などの特徴がある。そこから見えてくる危険予知は、1つ目の積雪では、道路の圧雪、凍結でのスリップ。これには急ブレーキ、急ハンドル等の“急”のつく運転の禁止の指導、また積雪時には現場進入路等の除雪状況の確認を行い、除雪が不十分な場合安全に荷下ろしできるように現場監督に交渉し、除雪が不可能な場合は出荷を辞退している。2つ目の高齢者・高齢ドライバー、3つ目の信号のない道路は、低速運転、急な飛び出し等が考えられる。常日頃から「だろう運転(出ないだろう、横断しないだろう)」ではなく「かもしれない運転(出るかもしれない、横断するかもしれない)」を心掛けるように、そしてゆとりのある運転を指導している。4つ目の林道等の未舗装道路は、落石、路肩欠損などの危険がある。これには、新規納入現場には車両主任による事前の侵入経路確認と路肩等に危険な個所がないか安全確認を行う。また納入中の現場については、運転手による情報の収集と共有をミーティングやヒヤリハット報告書で行う。当工場では本年度より、安全衛生管理の一環として全従業員に「ヒヤリハット報告書」の提出をお願いしている。その中に交通安全の項目も取り入れ、ちょっとした気付きにも報告書を提出し社内全体で共有することで、交通安全に対する意識の向上や各現場の状況の把握、月1回の安全教育への活用をしている。また、朝のミーティング時に体調観察・アルコールチェッカーでの計測・当日の配送現場の危険個所の確認等を行っている。さらに始業前点検の徹底及び社内整備士による点検表の確認、車輌主任によるタコグラフでの速度超過等、第三者による確認を行っている。今後はヒヤリハット報告書をもとに毎月の安全運転テーマを決め、月一の安全教育時での発表と掲示で、今以上の安全運転に関する意識向上に役立ていく。またドライブレコーダーの取り付けによるヒヤリハット箇所の確認、検証を検討中である。これからも安心安全でより良い生コンクリートを納入できるように努めていく。
【交通安全指導:出雲警察署 交通課交通総務係 森係長】
若い人と年齢が高い人とでは見る力が変わる。年齢が高くなると視野も狭まるし見え方も違う。素早い行動もできなくなる。若い人とは同じ身体能力ではないと思ってハンドルを握ってほしい。
バナナとリンゴの絵の2枚のトランプ。ここのような暗い部屋では薄い黄色のバナナは見えにくい。一方赤いリンゴは目立つ。外では明るい色が目立つが、場所によっては赤の方が良く見える。これを交通安全でいうと目立つ格好をする、早く見つけてもらうことが大事、ということになる。目立つ=安全。また、私が話をしているときに2枚のトランプを入れ替えても気付かない。集中していると他のところは見えないし、人は自分が見る気がないところは見えない。前を見ていても、信号や前の車のストップライトなどは見ようとしないと見えない。このことをよく知っておく。出雲地区は交差点事故が非常に多い。交差点をしっかり止まらないということ。しっかり止まってしっかり見るということを会社でも教えてほしい。自分の命は自分で守る。優先意識をなくし、相手が止まらなかったら自分が止まる気持ちでいてほしい。そうすればルールを守らない車と出合っても事故は防げる。
ドライブレコーダーは自分を守るために付けること。実際に事故を起こしたタクシーのドライブレコーダーの映像を見るが、事故に遭うとわかって集中して見ていても、人が現れるのが見えない。この事故を防ぐには、まずはスピードを落とす。そしてハイビームを使うこと。これまでハイビームで死亡事故に立ち合ったことがない。夜の運転の事故防止には、速度ももちろんだがハイビームを有効に使ってほしい。これらのことを大切な部下に指導してほしい。違反だからダメ、という指導は効かない。なぜいけないかをしっかり伝えて指導していただき、皆さんの大切な人を守ってほしい。
【安全宣言:出雲ミックス(株) 曽禰工場長】
組合員を代表して、曽禰工場長が「国土開発の基礎資材産業人としての誇りを持ち、豊かな社会の創造と社会的使命の達成に努めている私たち生コン産業にとって、安全と健康の確保は最優先の課題である。人命尊重を基本理念として、一人一人が関係法規とルールを遵守し職場ぐるみで安全衛生活動を展開していかなければならない。本日の労働交通安全衛生大会を機に労働災害ゼロの決意を新たにし、安全で快適な職場づくりに努める」と力強く宣言した。
【講演「感染症について 〜その歴史や新型コロナウイルス感染症対策等〜」
島根県出雲保健所 環境衛生部衛生指導課 臨床検査技師 松林あずさ 氏 】
感染症は体の中に病原体が入ってきて症状が出る。ウイルスなどの病原体、空気感染や接触感染、飛沫感染などの感染経路、高齢であるとか基礎疾患があるなどの感受性宿主の3つが合わさった時に初めて発症する。感染症は昔からあるが、どんな感染症でも偏見や差別が起こっている。闘う先は感染症病原体であってヒトではない、ということを心に留めていただきたい。 新型コロナウイルス感染症は、潜伏期間が1〜14日で多くは暴露後5日程度で発症する。感染経路は飛沫感染と接触感染で、この対策をしっかりすることが大切である。症状としては発熱と咳が一番多い。80%の人が1週間くらいで自然に治っていき20%が肺炎になる。発症の2日前からウイルス排出しているとされている。対策は、感染の広がりを抑えることが重要である。感染源対策としてはウイルスを封じ込めること。感染経路対策としては、飛沫対策ではマスク・咳エチケット、接触対策では手洗いやアルコール消毒を徹底することである。感受性・免疫対策としてはワクチンの開発に国が力を注いでいるところである。接触感染の接触とは、ウイルスを持つ人と肌と肌を触れ合うことではなく、ウイルスの付いた手指で目や口を触ったりすることである。そのため一番大切な感染対策は手洗いや手指の消毒の徹底である。手を濡らすだけでは駄目で、水とハンドソープでしっかり洗う。体調管理については、体調を崩したら会社を休めるような体制づくりをしていただきたい。
もし、会社内で新型コロナウイルス患者が出た場合、陽性者を批判することのないように従業員にもしっかり教育する。批判ではなく感染の広がりを抑えるために対策を徹底することが必要である。患者が出たら保健所から連絡するので、窓口となる人を決めておくとスムーズである。感染拡大防止のため聞き取りに協力をお願いする。また会社の建物を消毒するように命令を出す。この消毒命令は法律に基づいた「命令」でありお願いではない。消毒する場所や消毒の仕方はしっかり伝えるので安心してほしい。濃厚接触者を会社でもピックアップしてもらう。保健所から会社の休業を要請することはない。濃厚接触者とは患者が出したウイルスを取り込んだ可能性の大きい人のことである。正しい知識のもと対策を進めてもらいたい。自分の行動をしっかり考えて動く。例えばマスクの着用や飲食店・スーパーなどの感染対策にも協力いただきたい。
発熱などの症状がある時保健所のコールセンターに電話してもらうと、かかりつけの病院で大丈夫なのか専門の医療機関が良いのか案内する。調子が悪くなり息苦しさ、動けないくらいの倦怠がある人はすぐに電話を。発熱や咳など軽い風邪症状がある場合で重症化しやすい人も、電話してもらえば行動等を聞き、かかりつけの先生あるいはすぐに専門の医療機関ということを案内する。また重症化しやすい人でなくても症状が続く場合などは、かかりつけ医に相談するのも方法だがコールセンターに連絡してもらうのも良い。気兼ねなく連絡いただければと思う。保健所としては、対策をしっかりしていただくことと、思いやりを持って冷静な対応をお願いしていきたい。引き続きご協力をお願いします。
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加藤理事長 |
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来賓挨拶 波多江署長 |
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事例発表 正中課長 |
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交通安全指導 森係長 |
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安全宣言 曽禰工場長 |
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講演 松林 臨床検査技師 |
令和2年度 第1回技術委員会を開催
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- と き:
- 令和2年8月4日
10:30〜12:30
- ところ:
- 島根県生コンクリート工業組合
会議室
- 出席者:
- 技術委員長、外5名、事務局2名
《報告事項》
- 1.
- 委員会の体制(技術委員会、島根県品監会議、工組品監委員会)
- 2.
- 全生連及び中国地区本部技術委員会の動向
- 3.
- 舗装用コンクリートの出荷量調査結果について
《審議事項》
- 1.
- 令和2年度技術委員会の活動計画について
- 2.
- 第2回技術委員会及びコンクリート試験について
《その他》
- 1.
- 中国地区コンクリート舗装研修会について
- 2.
- セメント強さ試験について
- 3.
- 各地区の状況報告
について、報告、審議、意見交換した。 |
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令和2年度 第1回総務委員会を開催
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- と き:
- 令和2年7月22日
10:30〜12:00
- ところ:
- 島根県生コンクリート工業組合
会議室
- 出席者:
- 理事長、総務委員長、外6名、事務局2名
《報告事項》
- 1.
- 令和2年度予算の執行状況
- 2.
- 全生連及び中国地区本部総務委員会の動向
- 3.
- 集約化等の報告
- 4.
- 共同試験場の報告
- 5.
- 生コンの出荷状況
- 6.
- 青年部会活動報告
《審議事項》
- 1.
- 令和2年度総務委員会活動計画
- 2.
- 「モラル向上運動」標語について
- 3.
- 協組への通信委託金
《その他》
- 1.
- 生コン島根119号について
- 2.
- 各地区の状況報告
について、報告、審議、意見交換した。 |
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令和2年度 技術研修会を開催
と き: 令和2年7月10日 14:00〜15:35
ところ: 島根県生コンクリート工業組合 第1研修室
出席者: 36名
講 演
「技術者の倫理と我が人生のターニングポイント」
松江工業高等専門学校 名誉教授 高田 龍一 氏
人類は科学技術を乗りこなせるか?可能な行為の拡大、そこには何らかの制限が必要ではないかというのが、倫理が言われるようになった由来である。倫理とは、ある社会集団の行動規範、人として当然考えておかなくてはいけない事である。法律のような外面的強制力を伴うものでなく、個人の内面的な原理で、法律や規定、規則を包含したもっと大きな世界に道徳倫理がある。技術者が考慮すべき価値と行動規範とは、職業上の所属組織の一員としての価値と行動規範(企業倫理)、また技術者集団の一員としての価値と行動規範(技術者倫理)などである。
慣れは怖い。人間も“ゆでがえる”になってはいけない。逸脱の標準化(慣れ=感覚の麻痺)が繰り返されると、エスカレートしてゆであがる。技術的逸脱の標準化の繰り返しが事故に、倫理的逸脱の標準化の繰り返しが不祥事になる。ゆであがらないために、個人の行動とプロとしての行動の区別が必要である。
専門職従事者は、倫理規定を定めることにより自分たちがどのような行動原理に従っているかを示し、公衆からの信頼を得る。倫理規定とは、専門職従事者と講習との間で交わされた契約である。技術者は専門職(プロフェッション)であり、公衆は技術者の専門知識に依存せざるを得ない。その自覚を持ってほしい。ただし倫理規定は公衆からの信頼を得るための必要条件であるが必要十分条件ではない。常識ある人間として行動できること、広い視野で判断できることが大事である。
私も紆余曲折があって今の自分がある。大学院時代は徹底した人づくりと研究の基礎勉強であった。当時の大学院は学者としての人柄を育てる場であった。今は研究者を育てる場から論文の書き方を教える場になっている。人を育てる社会のゆとりが必要である。
私の人生のターニングポイントの1つは、行政への転機である。大学の誘いを断り県庁に入った。県職員時代にも色々なことを教わった。何か問題に直面したとき、自分の考えを整理すると良い。現状はどうか、課題設定をどうするか、そしてそれに基づいて対応方針を考える、ということを覚えておいてほしい。また一歩先をみる、ということを大事にしてほしい。一歩上の人はどう思うかということを頭に入れておくと、全く立居振舞が違ってくる。ターニングポイントの2つ目は博士号の取得である。昼間仕事をしながら論文を書き、県庁に入って7年目に取得した。何が人生を変えるか分からない。私の人生を変えたのは学士論文である。3つ目は、学士論文がきっかけで高専に誘われ教壇に立つようになったことである。教育は教える知識よりも育む感性が大事である。学校に身を置き、自分の立ち位置の認識の重要性を知った。組織の中で自分がどういう立ち位置にいるかを認識しておくこと、観客(=お客、社会)はだれかを知っておくことが必要である。またポジションを与える監督(=社長)との信頼関係を保つことが非常に重要と考えている。そしてもう1つのターニングポイントとして、教育者から企業人としての人生である。現在3つの企業に籍を置いている。人生100年時代、社会に日々感謝して生きることが大事。誰を恨むことなく感謝して最期の時を迎えたい。常に通過点であって、新たなターニングを求めている。
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講師 高田名誉教授 |
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令和2年度 コンクリート技士・主任技士受験講習会開講式を開催
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- と き:
- 令和2年6月16日 14:00〜15:00
- ところ:
- 島根県生コンクリート工業組合 研修室
- 出席者:
- 理事長、講師4名、受講者13名
《式次第》
- 1.
- 理事長挨拶
- 2.
- 講師の紹介
- 3.
- 通信学習の進め方について
- 4.
- 今後の予定
- 5.
- その他
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令和2年度 通常総会(第45回)を開催
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と き: 令和2年5月28日 15:30〜16:15
ところ: 島根県生コンクリート工業組合
第1研修室
出席者:56名 |
議 事
第1号議案 令和元年度事業報告並びに収支決算書承認の件
第2号議案 令和2年度事業計画(案)並びに収支予算(案)承認の件
第3号議案 令和2年度における賦課金の額とその徴収方法決定の件
第4号議案 令和2年度における役員報酬決定の件
第5号議案 令和2年度における借入金の最高限度額設定の件
について審議した。
〈加藤理事長挨拶〉
何と言っても、話題はコロナ感染に尽きる。大分収束をしてきて島根県においても中国5県への移動が解除されたところであるが、九州、東京ではまたクラスターが発生したようである。まだまだ予断を許さない状況が当面続くのではないかと思う。また一旦収束した韓国でも、再び100名近い感染者が報告されている。あれだけ対処していた国でも、やはり第2派、第3派が来るということを予兆させる。日本においても、特に島根県は24名の感染者で止まっているが、これから夏、秋に向けて第2派、第3派が来ないとも限らないので、色々な手法を取りながら経済活動に寄与していきたいと思っている。また、本日の総会の形式についても色々と苦慮したが、皆さんのご理解とご協力をいただき、3密を避け、ソーシャルディスタンスを確保しながら開催する運びとなった。今後も恐らく、このような形式の会議が皆さんの所属される協会、組織でされると思うが、色々な知恵を巡らせながら、なるべく3密にならないように、けれども経済活動は執行していくということを考えていきたいと思う。本日は皆さんの考え、ご意見もいただきながら総会を進めていきたいと思うので、進行にご協力をいただきたい。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
〈表彰式〉
引き続いて、功績顕著者(1名)並びに令和元年度コンクリート主任技士試験合格者(3名)、令和元年度コンクリート診断士試験合格者(1名)の優良者表彰が行われ、受賞者を代表して(株)雲南共同生コン生産会社の佐藤智美氏が謝辞を述べた。
令和2年度 第1回役員会を開催
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- と き:
- 令和2年5月7日
10:30〜11:40
- ところ:
- 島根県生コンクリート工業組合
第1研修室
《報告事項》
- 1.
- 令和2年度品質管理監査の報告
- 2.
- 共同試験場試験料金の改定について
《審議事項》
- 1.
- 集約化等の件
- 2.
- 優良従業員等表彰の件
- 3.
- 令和2年度全生両連合会総会の件
- 4.
- 令和2年度(第45回)通常総会開催の件
- 5.
- 令和2年度(第45回)通常総会提出議案の件
《その他》
- 1.
- 令和元年度生コン出荷量について
- 2.
- 各地区の状況(新型コロナウイルスの影響)
について、報告、審議した。 |
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